環境への取り組み

環境ニュース
ブックオフが目指す「すてない社会」

まだ使えるモノは、必要とする誰かのもとへ。役目を終えたモノは、形を変え新しい資源に。誰もが気軽に始められるリユース、リサイクルを推進し未来のために持続可能な環境を形成する。それがブックオフの目指す「すてない社会」です。
ブックオフの中核事業であるリユースビジネスは、循環型社会の一翼を担っています。地域のニーズにあった様々な取り組みをご提案し、持続可能な社会、社会問題の解決に貢献し、地域の皆様、自治体様と我々ブックオフで「すてない社会」を実現します。
1. 国内ブックオフ店舗での取り組み
私たちは「本」からはじまり今ではご家庭にある様々なモノを買取、販売することで多くのお客様にご利用をいただいてきました。近年では買取、販売だけでなくリペアやリメイクの取り組み、また販売不可能な商品をリサイクルする事業にも取り組み、お客様からお引き受けした品物をできる限り価値に変えて世の中に送り出すために挑戦を続けています。
このようなリユース・リサイクルの活動によってモノの寿命を延ばす、モノを循環させる事業は中核となる事業は資源が限られる地球の持続可能性に貢献してると考えています。
しかしながらまだリユースをご利用された経験がない方も多く、ご家庭からリユースされることなく廃棄される品物も多く存在しています。この課題に対して、私たちはさまざまなお客様との接点の強化・幅広く多様なサービスの提供によりリユースの裾野を広げ、循環型社会の拡大に貢献をしていきます。
国内リユース事業におけるCO2削減貢献量
約45万t
(本、CD、DVD、ゲームソフト、服商材でのCO2削減)集計期間:2023年6月1日~2024年5月31日
集計対象:主要な事業会社であるブックオフコーポレーション
株式会社のCO2排出量対象商品:本、ソフト、服
国内ブックオフチェーンの年間売買点数
買取 | 約4億1,384万点 |
販売 | 約2億8,131万点 |
集計期間:2023年6月1日~2024年5月31日
集計対象:国内のブックオフチェーン及びECサイト
対象商品:ブックオフチェーン取扱い商品
ESGデータ
環境方針
気候変動、海洋汚染をはじめとする地球規模での環境問題が深刻化している今日、低炭素社会・循環型社会・自然共生社会を実現させた持続可能な社会を構築するために、ブックオフグループは企業活動を通じて貢献します。
リユース事業によるCO2排出削減貢献量(2024年5月期)
リユース事業による
CO2排出削減貢献量 (2024年5月期) 単位(t-CO2) |
本 | 48,244 |
---|---|---|
CD・DVD・ゲームソフト | 12,450 | |
衣料品 | 385,751 | |
計 | 446,445 |
※主要な事業会社であるブックオフコーポレーション株式会社のCO2排出削減貢献量
●本算定式
CO2排出削減貢献量 =(販売による新品製造抑制効果と古紙リサイクルによる新品製造抑制効果)ー 古紙パルプ製造時のCO2排出量
※紙はバイオマス資源であるため、燃焼時のCO2排出はないものとしている。
※新品製造抑制効果は、日本製紙連合会・LCA 小委員会『紙・板紙のライフサイクルにおけるCO2排出量』(2011年3月18日発表)を参考に当社試算
※古紙パルプ製造時のCO2排出量は、環境省『3R原単位の算出方法』より当社試算
●CD・DVD・ゲームソフト算定式
CO2排出削減貢献量 =(販売による廃棄削減効果)+(販売による新品製造抑制効果)+(CDプラによる廃棄削減効果)+(CDプラによる新品製造抑制効果)ー(CDプラ製造時のCO2排出)ー(販売後いずれ廃棄されてしまう際のCO2排出量)
※ソフトは、当社ではCDプラによるリサイクルを可能としているものの、一度販売したリユース品が廃棄されてしまう可能性も考え、最終的な廃棄時のCO2排出量を貢献量から減算
※廃棄時のCO2排出量は、『環境省地球環境局地球温暖化対策課 温室効果ガス排出量算定方法検討会 2002.8』より当社試算
※バージン資材の生産にかかるCO2排出量は、『LCIデータベース』に基づく
※「CDプラ」生産にかかるCO2排出量は『LCIデータベース』と「CDプラ」の生産ラインと想定量を基に当社で試算
●衣料品算定式
CO2排出削減貢献量=(国内及び海外販売による廃棄削減効果)+(国内及び海外販売による新品製造抑制効果)-(海外輸送時のCO2排出量)ー(販売後いずれ廃棄されてしまう際のCO2排出量)
※衣料は、現時点では当社でのリサイクル率は低く、何度もリユースすることの限界もあることから、いずれは廃棄されてしまうと考え、最終的な廃棄時のCO2排出量を貢献量から減算
※新品製造時のCO2排出量は『環境省サステナブルファッション』より当社試算
※廃棄時のCO2排出量は、環境省『3R原単位の算出方法』より当社試算
事業運営におけるCO2排出量(2024年5月期)
事業運営におけるCO2排出量
(2024年5月期) 単位(t-CO2) |
Scope1 | 301 |
---|---|---|
Scope2 | 17,234 | |
計 | 17,535 |
※注1:主要な事業会社であるブックオフコーポレーション株式会社のCO2排出量。
※注2:Scope1は、2023年6月1日から2024年5月31日における、同社の事業活動で発生したガソリン代実績に基づき当年度のガソリン平均単価から算出したガソリン使用量、及び環境省が発表するガソリンのCO2排出係数により算定。
※注3:Scope2は、2023年4月1日から2024年3月31日における、同社の電気使用量、及び環境省・経済産業省が発表する電気事業者別のCO2排出係数により算定。
2. 商品廃棄の低減
ブックオフグループは日本最大のリユースチェーンとして年間約9,000万人にご利用いただいています。しかし、せっかくお売りいただいたモノも国内のブックオフ店舗では消費出来ず売れ残ってしまう商品もあります。
国内の店舗で売れ残ってしまった商品についてはマレーシアのリユースショップ「Jalan Jalan Japan」で販売を行い、さらにモノの寿命を伸ばす取り組みを行うほか、関係各所とパートナーシップを結ぶことで、さらにリユース・リサイクルを進め、共に循環型社会への推進をリードしています。
リユース・リサイクル
古着のリユース/古着のリサイクル/古紙のリサイクル/小型家電回収、携帯電話・スマートフォンのリサイクル
古着のリユース
国内で消費出来なかった衣料は夏物をマレーシア、冬物をカザフスタンにて出店をしているリユースショップ「Jalan Jalan Japan」へ輸出し、現地で販売しています。


古着のリサイクル
海外でリユース出来ない衣類はパートナー企業を通じてリサイクルしており、ウエス(工業用雑巾)、反毛材(はんもう、繊維をほぐして綿状にしたもの)としてフェルトや紡績の原料に再資源化しています。
古紙のリサイクル
買取時にお値段がつかず、お客さまの了承に基づきお引き取りした書籍や、買取後に一定期間販売に至らなかった書籍は年間約28,000トンにのぼります。
2020年2月から、これらの古紙を日本製紙株式会社(以下、日本製紙)の協力のもと、100%国内循環させる新たなリサイクルシステムが始まりました。
日本製紙の工場内でリサイクルされた紙を活かし、再びブックオフで商品化する「クローズドリサイクル」の一環で生まれたのが、この幼児ドリルシリーズです。
古紙のリサイクルを森林資源に換算すると年間約60万本に相当し、資源の有効活用に努めています。


小型家電回収、携帯電話・スマートフォンのリサイクル
ブックオフグループは、経済産業省及び環境省が推進する小型家電リサイクル法の認定事業者であるリバーホールディングス株式会社及びトーエイ会社と提携し、仙台・関東・中京地域の37店舗で「使用済小型家電の引取りサービス」を実施しています。
携帯電話・スマートフォンをはじめ小型家電には、鉄・アルミ・銅・貴金属・レアメタルと言われる有用な金属などが含まれています。パソコン・デジカメなど国が指定するリサイクル品目については無料で、その他のレンジ・空気清浄機・プリンター・炊飯ジャー等については自治体の粗大ごみ料金より安価な料金体系にてお引き取りし、提携企業にて解体・破砕・選別を経て、有用資源を取り出しています。
仙台・関東・中京地域の37店舗で「使用済小型家電の引取りサービス」を実施しています。
アップサイクル
ブックオフグループは、リユース、リサイクルだけでなく、資源循環構築のコンサルティングを手掛けるモノファクトリー様をはじめ学校、団体とパートーナーシップを組み、不要品の新たな価値を創造し提案する取り組みを行っています。
CDプラのリサイクル
CD・DVDは、「ポリスチレン」「ポリプロピレン」「ポリカーボネート」の3種類のプラスチック製の部材の組み合わせにより構成されております。これらを素材別に分別し、破砕し、リペレットした4品目の再生プラスチック資材を、当社オリジナルの商品「CDプラ」として販売しています。


サステナブルポップアップストア「はるのひろば」
懐かしさとぬくもりを感じるモノを集めたサステナブルなポップアップストア「はるのひろば」を、百貨店や商業施設スペースを中心に展開しています。昭和レトロ品やクリエイターのアップサイクル品などを展示・販売。リユースやアップサイクルを通して心が豊かになる暮らしをご提案しながら、無理のないゴミの削減や循環型社会への一歩につなげています。

REMARKET
廃棄物の素材としての魅力と新しい使い方を創造し、循環ビジネスの構築や商品化を手掛る株式会社モノファクトリーと共同で、脱炭素社会におけるモノとの付き合い方の再発見を提案し、「不要品の使い方を創造し、捨て方をデザインする」新しいサービスブランド“REMARKET”(リマーケット)を、ブックオフスーパーバザー前橋リリカ店内に設置しています。
REMARKETは、“使い方”を創造し、“捨て方”をデザインするというコンセプトのもと、これからの新しいモノとの付き合い方を提案するブランドです。


リユースギャラリー
昭和に愛されたレトロな家電や雑貨などを集めました。
3. 不用品の廃棄低減
フラワーロス削減への取り組み
株式会社Hanavieが提供している規格外のお花「プラスフラワー」を販売しています。花市場の基準から外れ、通常の流通に乗らず日の目を見ないものが多いですが、茎の太さや長さ、花の輪の大きさなどがまばらなだけで綺麗なものばかりです。「プラスフラワー」は、花の廃棄ロスの削減、さらに生産農家を支援することにも繋がり、生産する人も買う人も豊かになるという笑顔の循環が生まれます。取り扱い店舗は、都内店舗を中心に随時拡大しています。


企業団体の不要品をリユース
国内での販売が難しい在庫商品、事務所移転にともなう不要品や忘れ物など、通常はゴミとして廃棄されるモノを企業/団体から回収しリユースしています。お引き受けした商品は自社ヤードにてリユース品として分類・分別されます。リユース品は主に海外直営チェーン「Jalan Jalan Japan」へ出荷され現地のお客様に大変喜ばれております。他社様からの請負分の実績として約60%はリユース品として再活用をさせることができており、環境負荷軽減を実現させています。
このサービスのメリットは「廃棄費用とCO2の削減」につながること。また、当社が展開する海外店舗で、消費者に責任を持ってお届けする「トレーサビリティ」が担保されていること。そして、国内の回収から現地での販売まで「コンプライアンス」を遵守したシステムであることです。